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Care Point①：食後血糖値のコントロール

健康を意識して食事する上で「食後血糖値のコントロール」はポイントの1つです。食後の血糖値の急激な乱降下は、血管へダメージを与え、動脈硬化といった様々な健康リスクに繋がるとされており、これをいかに穏やかにするかが、健康寿命延伸のカギとなり得ます。

食後血糖値の上昇は、食事方法の見直しによって穏やかにできるとされています。例えば、「セカンドミール効果」という概念は注目ポイントです。これは、その日はじめに摂る食事が、次に摂る食事の食後血糖値にも影響を与えるという理論です。朝食に水溶性食物繊維などの難消化性の炭水化物を摂ることで、昼食後の血糖値上昇が抑えられる事が確認されています。難消化性の炭水化物は、消化管ホルモンのGLP-1やPYYの分泌を促進することが知られており、消化管内の食べ物の移動を遅くしたり、食欲を抑制したりといった働きから、次の食事の食後血糖値の上昇が抑制される可能性が示唆されています。*¹

Care Point②：体脂肪ケア

食後の血糖値と並んで、健康維持のために意識したいのが「体脂肪」の管理です。特に「内臓脂肪」は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることが指摘されており、メタボリックシンドロームの診断基準の一つにもなっています。
生活習慣病の予防は、もちろんバランスの取れた食事や適度な運動が基本ですが、機能性表示食品制度が開始されて以来、「脂肪（低減）」のヘルスクレームは長年人気であり、消費者ニーズの大きさを物語っています。

血糖値ケア素材：水溶性食物繊維「グアー豆食物繊維」

インドやパキスタンで豆野菜としておなじみの「グアー豆」由来の100％水溶性食物繊維が「グアー豆食物繊維」です。学術的にはPHGG：Partially Hydrolyezed Guar Gum（グアーガム分解物）とも呼ばれます。グアー豆食物繊維は血糖値が高めの健常者の食後血糖のピーク値を抑える効果が確認されています。*²そのメカニズムとして、動物試験において、小腸内での糖の拡散濃度を低下させて吸収をおだやかにすることが示されています。さらに、朝・昼にそれぞれ5gずつグアーガム分解物を摂取することで、血糖値のあがりやすい夕食時の血糖値上昇を抑制する「セカンドミール効果」も確認されています。*³

体脂肪ケア素材：茶カテキン

体脂肪低減のヘルスクレームを謳った、茶カテキンを配合した緑茶飲料などを目にする機会も増え、消費者の認知度も高まっている素材の一つです。茶カテキンには、摂取することでエネルギー消費量の増加や脂質代謝の促進が誘導されることが報告されており*⁴、肥満気味な方の体脂肪（内臓脂肪・皮下脂肪）を減らす機能があると言われています。*⁵
また、茶カテキンの1種であるエピガロカテキンガレートには、食後血糖値の上昇をおだやかにする機能があることが報告されており*⁶、健康的な食事習慣をサポートするのにぴったりの素材です。

血糖値＆体型のWケア素材：没食子酸

最後にご紹介するのは「没食子酸」です。聞きなれない名前かもしれませんが、没食子酸も緑茶に含まれる成分です。脂質・糖質の吸収を抑制し、食後の血糖値や中性脂肪の上昇もおだやかにしたり、*⁷肥満気味な方の内臓脂肪や体重を減らし、BMI値を改善する機能が報告されています。*⁸また動物試験では、ミトコンドリア機能を活性化してエネルギー消費を促進することも確認されています。*⁹実りの秋を楽しみたいけど、血糖値も脂肪も気になる方に、心強い機能性素材です。

これらの素材を活用した「健康的に食事を楽しむためのサポート商品の開発」はいかがでしょうか。
注目の機能性素材「没食子酸」について、また「グアーガム分解物」の血糖値上昇抑制データを、ダウンロード資料にてご紹介しております。是非こちらよりご覧ください。

関連ページへのリンク

*1 Carbohydr Polym. 292, 119621 (2022)
*2 Nut Res, 29, 419-425 (2009)
*3 第10回日本時間栄養学術大会（2023） 酒井 哲志; 東京工業大学ら発表
*4 Dulloo AG, Duret C, Rohrer D, et al. Efficacy of a green tea extract rich in catechin polyphenols and caffeine in increasing 24-h energy expenditure and fat oxidation in humans. Am J Clin Nutr. 1999;70(6):1040-1045.
*5 Nagao T, Meguro S, Soga S, et al. Tea catechins suppress accumulation of body fat, Journal of Oleo Science. 2001;50(9):717-728.
*6 和才昌史, 浦田信明, 藤井裕二ら. サンルージュ粉茶(エピガロカテキンガレート含有飲料)の食後血糖値上昇抑制効果　プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー比較試験. 薬理と治療. 2017;45(1):105-111
*7 Doan KV, Ko CM, Kinyua AW, et al. Gallic acid regulates body weight and glucose homeostasis through AMPK activation. Endocrinology. 156(1):157-168, 2015.
*8 Kubota K, Sumi S, Tojo H, et al. Improvements of mean body mass index and body weight in reobese and overweight Japanese adults with black Chinese tea (Pu-Erh) water extract. Nutr Res. 2011;31(6):421-428
*9 浜亮介、草場宣廷、尾上貴俊ら.ターミナリアベリリカ抽出物が食後の血糖値 および血中中性脂肪の上昇に与える影響 ―プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー試験―.薬理と治療. 2020;48(6):1065-1071.