乳化剤コンシェルジュについて
乳化剤コンシェルジュは、皆様の商品開発における、「乳化」や「乳化剤」でのお悩み・お困り事の解決のサポートを目的としたコンテンツです。
太陽化学は、日本で初めて食品用乳化剤を事業化し、70年以上にわたって乳化剤の研究・開発から製造・販売を行っています。
太陽化学が培ってきた“界面制御技術”を基に、皆様の今起きている問題、解決したい課題を受け止めて、ご提案いたします。
※すべてのご要望にお応えできない場合もございます。あらかじめご了承ください。
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乳化、乳化剤について、まずは基本的な部分を知りたい方は、下記をご覧ください。
乳化という現象は 乳化とは本来混ざり合わないもの同士が、どちらか一方に分散し、均一な状態となっていることを言います。例えば水と油を瓶に入れ、混ぜようとしても、すぐに2層に分離してしまいます。この水と油の間にできる境界面を「界面(Interface)」と呼びます。
界面には、境界面をできるだけ小さくし、安定しようとする力(界面張力)が働いています。自然の状態では水と油は、この界面張力が強いため水は水同士、油は油同士まとまって、界面の面積を最小にしようとするため混ざりあうことはありません。
すべての物質や分子にはお互いに引き合う力(分子間力)が働いています。しかし水の分子間力が強く、また水と油の分子は結びつく力が弱いために、水と油の界面にある分子は内側にある仲間の分子(水なら水の分子)から強く引っ張られることになり、界面にある分子は常に内側へ入っていこうとします。その結果、界面は最も表面積の小さい状態(分子の数が少ない状態)、つまり混ざり合わずに水平に分離した状態になるわけです。
食品と乳化のかかわり 食品中で水と油が乳化している時、水の中に油が粒子となっている場合を水中油型=O/W型(Oil in Water)と言い、反対に油の中に水が粒子となっている場合を油中水型=W/O型(Water in Oil)と呼びます。O/W型乳化の例が牛乳、アイスクリーム、マヨネーズなどで、W/O型の例がバター、マーガリンなどです。O/W型とW/O型にはそれぞれ適した乳化剤があります。
乳化剤の種類 食品に使われる乳化剤は、約2000種類あるという界面活性剤のうち、安全性が優先され食品添加物として指定されたもので、規格基準が決められています。
当社で取扱っている乳化剤の種類
乳化剤のもつ様々な機能 乳化剤は界面に作用するという特性を生かして、乳化目的以外にも多くの用途に使われます。それらをまとめると下記のようになります。